文化財や大型地図、ガラス乾板等を撮影するためのスキャナの開発や、スキャニングサービスを行っております。
2007年に京都大学井手研究室で開発されたスキャニング技術をベースに起業し、スキャナの開発・販売、文化財や絵画などのスキャニングサービス、デジタルデータの活用のためのシステム・ソフトウェア開発などを行っております。
スキャニングでは、文化財用高精細スキャナを使用し、デジタルアーカイブ、復刻印刷、複製画、レプリカ作成など、用途に応じ最も適したサービスを提供しています。600dpiから14000dpiの世界最高水準の解像度での高精細スキャンが可能です。一次データにこだわり、デジタル化後の色修正を必要としない高い色再現を可能としました。
絵画、掛け軸、襖絵、古地図、また壁画などの大きな対象物の撮影や、透過スキャナを用いてガラス乾板の撮影なども可能です。
文化財や美術品の形状や画像の用途別に最適なデジタル化を行うため、多種多様のスキャナをご用意しており、ご要望に応じて、出張スキャニング、縦置きスキャニング、赤外線(IR)撮像、可変レール使用による超大型被写体スキャニングも可能です。
最新のデジタル技術を駆使し、国内外の文化財・美術品のデジタル化からアーカイブ化・コンテンツ化までを一貫してサポートするデジタルアーカイブソリューションカンパニー(Digital Archives Solution Company)として、文化資産の保存と魅力の発信に取り組んでいます。
「仁和寺と御室派のみほとけ展」への協力
2018年1月16日より「仁和寺と御室派のみほとけ ー 天平と真言密教の名宝 ー」展が東京国立博物館で開催されることとなり、その一環として観音堂内部の再現展示が決定しました。撮影された高精細画像を活用して壁画の再現を行い、実際に安置されている仏像33体がその手前に展示され、普段非公開の観音堂内部の空間を体感できる特別な展示となる予定です。
主なスキャニング実績など
知恩院:襖絵や壁画など、約100点を撮影。
和歌山県太地町:国立国文学研究資料館にて絵巻を撮影。
京都大学附属図書館:重要文化財であるジョサイア・コンドルの建築図面や、中井家文書(江戸時代の古地図)を撮影。
ブリヂストン美術館:所蔵作品多数を、近赤外線を含む様々な方法で撮影。
ローリック美術館(アメリカ):所蔵作品全点(約250点)を1000dpiの高解像度でデジタル化を実施。3週間かけて撮影を行い、壁にかけたままで撮影するために縦型のスキャナを設計。
北アイルランド国立博物館:タイタニック号の図面約130枚や、その他関連資料50点について、最高で5000dpiの超高解像度で撮影。
沖縄県公文書館:B0サイズの戦前の地積図約1000枚を600dpiで撮影。
京都府立総合資料館(歴彩館):東寺百合文書など、国宝、重要文化財を含む、約150点800枚のデジタル化を実施。
京都大学総合博物館:御土居絵図を撮影。デジタル文化財閲覧システムを利用し、 タッチパネル等の既存の技術との組み合わせでデジタル展示を実施。