~図書館・書店・出版社~
図書館の資料収集は、健全な出版文化の上に成り立っています。出版文化を担う一員としての図書館の努力は、未来の利用者の多様な要求に応じた資料提供へと繋がっているのではないでしょうか。
昨年度の神奈川県図書館協会のフォーラムは、出版不況の中での「図書館・出版社・書店」の課題を正面からとらえる機会となりました。そして「必要としている読者に本を届けたい」という共通認識のもと、相互理解しつつ、地域の出版文化を考える議論のスタートとしたい、とフォーラムは結ばれました。
今年度は、さらに「図書館と出版業界の関係」に焦点を絞って考えます。あらためて昨年度からの流れを整理し、各地での今までとは異なる様々な実践例も紹介していただきます。この神奈川の地で、「本」という共通項を持つ三つの業界が各々に、また協働して、出版文化を盛り上げるためにどのような取り組みが考えられるのでしょうか。図書館の新たな可能性を提案していきます。