図書館流通センターが供給する電子図書館、TRC-DLは、今夏、新規にテキスト版サイトをリリースしました。TRC-DLには、従来から音声読み上げ機能がありましたが、視覚障害者が利用するには不便な部分がありました。今回リリースしましたテキスト版サイトでは、ログイン、本の検索、閲覧の全過程を、視覚障害者が独力で操作することを可能にしました。
TRC-DLを導入した図書館の中には既に、障害者サービスへの電子図書館の活用に取り組んでいる図書館があります。具体的には、体験会の開催、点字データの提供など、視覚障害がある方々やボランティア団体のご協力を得て、豊かな電子図書館をつくろうとしています。
本フォーラムでは、TRC-DL導入館の具体的な取り組みを紹介し、障害者サービスを充実させるために電子図書館がもつ可能性について考えます。