-良い例・悪い例のVR脳内体験会-
「トイレはどこですか?」
という質問が多い図書館、ありませんか。
聞かれる図書館員は忙しい中でいちいち場所を答えるのも大変です。聞く側の利用者も気分のよいものではありません。
「どこですか質問」の頻発は、図書館員と利用者の時間と労力を奪い、利用者の満足度を低下させます。本来のサービスに投入できるはずのエネルギーが浪費されるのはなんとももったいないことです。
図書館のサイン計画はなぜ失敗するのでしょうか。
理由は単純です。建物と施設・設備の施工の前の設計段階で動線とサインのチェックが甘いからです。しかし、図面を見るだけで現場の様子をリアルにイメージできる人はそうはいません。
どうしても開館後に様々な「どこですか質問」が頻発して初めてサインの不備が明らかになる。ところがオリジナルデザインのサインは高額でそう簡単に差し替えられない。現場ではやむなく文書作成ソフトで自作した紙のサインが増えていき、館内全体の統一感が失われ、乱雑化の一途をたどるのが常です。
では、どうしたらこうした事態を防げるのか。
答えは、施工前にきっちりチェックすることしかありません。
その方法として、最近注目を浴びている「VR」(バーチャルリアリティー:仮想現実)を取り上げます。館内の様子をPC画面上に再現した環境の中にゴーグルを装着して入り込み自由に歩き回りながら、サインの良い例・悪い例を見て目的の場所にたどり着けるかどうかを脳内で体験していただきます。
フォーラム会場では講演のあとスクリーン上で映像をお見せし、展示ブース(62番)ではおひとりずつVRを体験していただけます。
この機会にVR脳内体験会においでくださいませ。