◆概要
昨年度の総合展で衝撃のデビューを果たした、
「都道府県総合目録の将来像に関する研究プロジェクト」。
クラウドソーシングという仕組みを用いて不特定多数の人々の力を借り、書誌割れ・誤同定を発見しようとするプロジェクトの活動。
今回は、この1年間の報告するとともに、今後の方向性について議論を行います。
現在、書誌を巡る動向は大きく動いていますが、一部の大学図書館関係者以外があまり関心を持たない状況が続いています。
しかし、本来、書誌は、図書館が扱う情報の根幹たるものです。「書誌の未来」は「図書館の未来」でもあります。
このセッションでは、周囲の動向に目配せしつつ、大枠から個別の具体的実践まで、幅広く報告します。
「図書館の未来」は、「場」にあるのか、「アクション」や「個の力量」によるのか。たくさんの議論があるなか、情報流通のインフラ整備という側面から、書誌の未来を通じて、図書館の未来を語ります。
構造変革から未来を語るというこの意欲的なセッションに、多数のご参加をお待ちします。
◆内容
吉本龍司(株式会社カーリル)
「日本における書誌データの現状について」
福島幸宏(京都府立図書館)
「京都府図書館総合目録ネットワークシステムと 都道府県総合目録の将来像に関する研究プロジェクトについて」
原田隆史 (同志社大学)・森嶋厚行(筑波大学)・池田光雪(千葉大学)
「本プロジェクトにおけるクラウドソーシングを用いた取り組みについて」
原田隆史 ,福島幸宏,吉本龍司,池田光雪
「パネル:本プロジェクトの今後の方向性について・質疑応答」