議会活動の停滞、議員の成り手不足など地方議会の危機を訴える声が聞かれます。これを受けて各地に「議会改革」の動きが広まりつつあるのも事実です。とりわけ首長に対する議会の「対抗軸」の必要性から、議員が資料や情報を入手する場としての議会図書室に注目が集まっています。
この図書館政策フォーラムでは、いち早く行政評価や議会改革に取り組んできた北川氏が、自らの行政経験にもとづいて議会図書室活性化の意義と必要を論じます。
そして、鈴木氏からは全国の議会図書室の概況と課題が整理され、広く議会関係者や行政関係者が当面取り組むべき切り口が報告されます。
これらを受けて、 第11回マニフェスト大賞優秀成果賞(2016年)ならびに第4回地方創生レファレンス大賞(2018年)を受賞した呉市議会図書室の重森司書により、図書室サービスを通じて議員の質問力を高めたプロセスが具体的に紹介されます。
最後に、全国の図書館や司書の実態に詳しい糸賀氏のコーディネートにより、さらに突っ込んだ討議がなされる予定です。
地方議員はもとより、多くの議会と地方自治体の関係者、そして議会支援や行政支援に取り組もうとする図書館関係者にとって、議会改革に役立つ情報とヒントがあふれるフォーラムと期待されます。